新幹線E5系が大好きな子どものために、家族4人で東北新幹線に乗ってきました!乗車時に役に立ったこと、お得な乗り方、見どころを紹介します。
・子連れで新幹線に乗るのが初めての方
・乗車前に準備しておくことを知りたい方
・車内で子どもがグズったらどうしようと思っている方
・子どもと東北新幹線に乗る前に注意点と見どころを予習したい方
ちなみに2022年6月の出来事で、子どもは当時4歳と1歳直前の0歳でした。
予約時の考慮ポイント 乗車区間と乗車時間帯
予約時に考慮することは以下の2つです。
・乗車区間
・乗車する時間帯
乗車区間
初めての新幹線に乗る子どもはどんな反応するかわかりませんので、短い距離で試しておくと無難です。長距離の行程の間、ずっとグズったりしたら…想像するだけでおそろしいですよね。
今回の記事の東京から新函館北斗までは約4時間ですので、初めての方はもっと短い距離で試したほうがいいと思います。
今回紹介する東北新幹線の場合、東京からだと仙台が1時間半くらいですので、このくらいの距離から試してみてはいかがでしょうか?
我が家は初めてではなかったので、どうせ乗るなら全区間と思い東京から新函館北斗まで乗ってきました!
4時間乗車していれば、もちろんグズることもありますが、この記事で紹介するテクニックである程度回避可能です。
乗車する時間帯
子どもとの旅は時間帯がかなり重要だと思いますが、今回は東京を10時台に出発する列車を予約しました。
電車好きの4歳児とはいえ、4時間も乗ったら飽きるでしょうから、食事、昼寝、おやつがすべて含まれそうな時間帯をチョイスしたつもりです。もちろん暇つぶしのおもちゃも持っていきました。
ルートはこんな感じです。
乗車の前後にやること 東京駅にて
乗車前、乗車後には快適に旅するためのポイントがあります。
乗車前
・お弁当、飲み物の確保
・乗車列に早く並びすぎない
乗車後
・荷物の整理
お弁当、飲み物の確保
食事時間帯をまたぐ場合、乗車前に食事と飲み物を確保しておきましょう。
車内販売がある新幹線も多いですが、子どもが食べたいお弁当が売られているかわかりませんし、タイミングよく回ってこないことも多いので、駅で確保しておくのが無難です。飲み物も同様です。
東京駅で乗車前に時間があるならば、在来線改札内の「祭」というお店で全国の駅弁を買うことができます。今回の旅では子どもはE5系の容器に入ったお弁当をチョイスし、えらく気に入った様子でした(容器を)。そこで大人の分も含めて購入しました。
乗車列に並ばない
東京駅は始発駅ですが、出発直前まで新幹線のドアは開きません。なので、皆さん列を作って待機します。
指定席の場合、特に早く並ぶ必要もないので直前まで列には加わらず、写真を撮ったりしながら待つとよいです。この方が子どもが飽きずにすみます。
乗車後の荷物整理
乗車すると、荷物の整理をしている間に、出発です。大人2名の座席に4人で座るので、荷物の整理が肝心です。
新幹線内で使うものと使わないものをあらかじめ分けておくのはもちろんですが、新幹線内で使うものでも、すぐ取り出せなくていいものは、上の棚に載せてしまうといいです。
座席周りはなるべくスッキリさせておきます。フックや前の座席についているあみのポケット、ドリンクホルダーをうまく活用します。
赤ちゃんがいる場合、そこらじゅうさわって荷物を床に落とし転がっていってしまったりするので、紛失を防ぐためにも必要最低限の荷物を手元に置くとよいです。
落としても転がらないという点で便利なのが、円筒形ではないペットボトルです。できれば、円柱状の飲み物を選んでおくと、落としたときにありがたみがわかります。
また、飛行機と違って、自由に座席を立つことができるので、今使うものを以外を上の棚に載せてしまうのも手です。
子連れ乗車の楽しみ方
いよいよ出発です。出発時に外を見ていると、手を振ってくれる人がけっこういるので、子どもは振り返して交流しています。
さて、乗車中は何をして楽しみましょうか?我が家の4歳児とはこんなことをしています。
・景色を楽しむ
・スピードを楽しむ
・地図を楽しむ
景色を楽しむ
鉄道旅行の楽しみとしてまずは、車窓からの景色ですね。東北新幹線は色々と見どころがあるので、飽きません。予習していって、子どもに教えてあげてはいかがでしょうか?いくつか見どころを紹介します。
大宮までは都市部を走り山手線、京浜東北線、埼京線などを、見ることができ電車好きの子どもは楽しめます。
大宮を出てしばらく走ると上越新幹線との分岐点に差し掛かります。離れていく線路を見送りながら、上越新幹線ともバイバイだね~とか言っているとまもなく小山駅を通過します。
宇都宮をすぎると左側に那須岳がよく見えます。この先、各地の山を見ることができるので、主要な山の名前を確認しておくと楽しめます。
トンネルもそこそこありますが、盛岡までは景色を楽しめる区間が多いです。盛岡で岩手山を見送ったあとは、ほぼトンネルを走るイメージです。トンネル区間をお昼寝に当てるのがベストですね。
那須岳の次の見どころは、福島駅です。福島駅直後に山形新幹線との分岐があります。はやぶさ号は福島駅は通過なので一瞬ですが、山形新幹線が地上に降りていく線路が見えます。
福島駅をすぎると、あっと言う間に仙台です。久しぶりの停車駅です。東北最大の都市を車窓観光です。
次の見どころは盛岡付近です。前述の通り盛岡近辺では、岩手山が見えます。はっきり見える著名な山は本州ではこれで最後です。
新青森を出ると、青函トンネルが見どころです。車内アナウンスで青函トンネルの説明がありますが、何回行ってもどこで青函トンネルに入ったのかがわからないです(私だけ?)。日本最長のトンネルを満喫しましょう!
新函館北斗駅が近づくと、右手に函館山と函館の市街地が見えます。ここが最後の見どころです。
スピードを楽しむ
東北新幹線は大宮までは徐行運転なのでスピード感はあまりありませんが、大宮を出ると速くなり、宇都宮を過ぎると、盛岡までの間、国内最速の320kmで運転します。遠くの景色を見ているとそんなにわからないのですが、駅の通過時にはその速さがわかります。
地上をこんなに速く走る乗り物は新幹線だけですから、子どもと一緒に存分に楽しみましょう!
ちなみに車内にはスピード表示はないので、アプリを使って現在スピードを確認します。子どももアプリを見ながら速くなったとか、遅い!とか言いながらしばらく楽しめました。使用したアプリはマニアック新幹線スピードチェックです。
ちなみに東北新幹線にはWiFiがありますので、アプリをインストールし忘れた場合は車内で入れてもいいと思います。ちなみにこのアプリは次の駅までの距離もわかるので、通過の少し前になったら子どもに声をかけて、通過の様子を見せることもできます。
宇都宮をすぎると、320km運転区間に入りますので、320kmになる瞬間を子どもと一緒に確認してみましょう!
地図を楽しむ
景色やスピードと合わせて地図を見ながら現在地を確認すると、子どもは興味を持ったようでした。
現在地を見るだけでなく、車窓から見える建物や山、川なども地図で確認すると、けっこう長時間楽しめます。
Googlemapでもいいですし、紙の広域地図があれば全体がなおわかりやすいので良いと思います。
車内で子どもがグズらないようにするために
新函館北斗まで長時間新幹線に乗り、4歳児は満足したようです。大人は思ったより楽だった印象でした。もっと子どもがグズるかと思いましたが、いつもはグズる子どもたちがほとんどおとなしかったのが幸いしました。
グズらないようにする工夫をまとめます。
・車内を移動して気分転換する
・食べ物や遊び道具を用意する
・赤ちゃんに授乳する
車内を移動して気分転換する
グズり始めたらデッキに移動するのが基本戦略です。座席より泣き止む確率が高いように思います。
温度が違うのと、走行音がある、立って抱っこできる点が座席との違いです。
今回、0歳児はグズるタイミングでデッキに連れ出してあやしてみたり、空いている席に座らせてみたりと気分転換できたのがよかったようです。
デッキは赤ちゃん連れの親にはオアシスみたいなところで、泣く赤ちゃん連れ出すことで心を落ち着けることができます。親子ともども気分転換になるので、新幹線に乗ったときにはうまく使うといいと思います。
グズった時など、自由に車内を歩けることで、救われることがあり、これが飛行機と比べたときのメリットですね。飛行機の場合、乗っている時間は短いのですが、席に拘束される時間が長いのと、席も狭いので身動きがとれないんですよね。
子連れでの飛行機搭乗については以下の記事にまとめてあります。
食べ物や遊び道具を用意する
一方の4歳児はスピードメータアプリと駅弁とおやつと睡眠と景色を眺めるだけで4時間ほぼごきげんでした。用意してあった遊び道具も出番なしでした。
今回は出番なしでしたが、長距離移動時には、いざというときに動画を見せられるようにタブレットに動画を入れて持っていきます。アマゾンプライムビデオは、あらかじめダウンロードしておけば、オフラインでも見ることができるので、便利です。
30日の無料体験ができますので、一度試してみるとよいと思います。色々な年齢層向けの動画がそろっています。解約も簡単ですので旅行の時だけ加入するのもよいと思います。
Amazon Prime Videoについてはこちらの記事にまとめています。
子連れ旅行で移動中に動画を見せるならアマゾンプライムビデオが便利!
赤ちゃんに授乳する
赤ちゃんのグズる原因と思われる、お腹すいたと眠たいを解決する手段といえば授乳ですね。新幹線ではどこで授乳すればいいのでしょうか?
なんと、東北新幹線には多目的室があり車掌さんにお願いすると授乳に使うことができます。5号車についていますので、授乳が必要な赤ちゃんを連れているときは5号車を予約すると便利です。
ただし、多目的室は体調不良の方が優先とのことですので必ず使える保証はありません。また、使用時には車掌さんに声をかける必要がありますが、頻繁に回ってくるわけではないので時間に余裕をみて使う必要があります。
お得に新幹線に乗る方法
さて、家族で旅行するとお金がかかりますよね。しかしながら、実は今回の旅行の新幹線代は全員分で7500円です。安いですよね。カラクリはとくだ値とJREポイントです。基本事項として、JRは大人と一緒に乗車する未就学の子どもは無料ですよね。我が家はふたりとも未就学児なので無料です。
大人はというと、今回は東京から新青森まではJR東日本のポイントであるJREポイントの特典で乗車、新青森から新函館北斗まではとくダネで50%引きで乗車しました。それぞれの解説記事は後日書こうと思います。
JREポイントの特典チケットに関してはこちらの記事にまとめてあります。
新函館北斗駅の注意事項
新函館北斗駅到着後ですが、函館駅からは離れた位置にあるので、電車で移動が必要です。新幹線と接続している快速はこだてライナーがあり、20分くらいで函館に到着します。
注意点が2つありますので、それぞれ解説します。
・新函館北斗から函館はSuicaなどのICカードが使えない
・はこだてライナーの専用ホームがわかりにくい
ICカードが使えない
新函館北斗から函館はICカードが使えません。最近は新幹線もスマホやスイカで乗れますから紙の切符を持たずに新函館北斗に来る人も多いと思います。
新函館北斗から函館までの切符を持っていない場合は、一度改札を出て、現金で切符を購入する必要があります。乗り換え時間は10分程度に設定されていますので、子連れにとっては時間の余裕はありません。
はこだてライナーのホームがわかりにくい
もう一つの注意点はホームがわかりにくいことです。はこだてライナーは専用ホームから出発しますが、切符購入後に在来線改札を通り、動線に沿って進むと違うホームに行ってしまいます。
はこだてライナーと案内が書かれたホームに進むことを意識しておけば間違えないと思いますので、注意して進んでください。また、専用ホームまでは改札から2分くらいかかりますので、あまりのんびりはしていられませんね。以下の写真のような案内がありますので、右に進めばOKです。
まとめ
子連れ新幹線旅行のポイントをまとめます。
・乗車区間、乗車時間帯に配慮しましょう
・乗車中に必要なものは乗車前に全て準備しておきましょう
・座席周りはなるべく荷物をおかずに整理しましょう
・授乳に多目的室を貸してもらえます
おわりに
今回の旅は、子どもは大満足したようで、また乗りたいと言っていますので、うまくいったと思います。
大人もストレスなく移動でき、これなら子ども二人連れて電車に乗れそうという感覚を掴みました。私達夫婦は子どもとが一人のときには海外旅行にも行っていたんですが、子どもと二人目が産まれて以降は趣味の旅行になかなか行けずに悶々としていたんですよね。これからも徐々に感覚を掴みながら色々な旅行に行きたいと思っています。
記事を読んでくださったあなたも、事前準備をしっかりして楽しい子連れ旅行を実現させてくださいね!
新函館北斗から、市街地に移動して宿泊しました。函館で宿泊したお宿の紹介は以下の記事をご覧ください。
子連れでの函館観光についてはこちらの記事をご覧ください。