海外で複数都市を巡る旅行をしてみたくありませんか?日本では体験できない国境をまたぐ列車なんていうのもいいですよね。
子連れで国際列車に乗るのは何かと不安も多いと思いますが、事前準備をしっかりしておけばそんなに怖いことはありません。
この記事では、2020年1月にヨーロッパを旅行した際に、1歳9ヶ月の子どもを連れて、ブリュッセルからロンドンにユーロスターに乗車して移動した際の情報をもとに、乗車方法と乗車した感想などをまとめます。
・ユーロスターに子連れで乗りたい方
・ユーロスター乗車前のイメトレをしたい方
ユーロスターとは？
ユーロスターは英仏海峡トンネルを通って、イギリスのロンドンとパリ、ブリュッセル、アムステルダムを結ぶ国際列車です。最高時速300㎞で日本でいうと新幹線のようなものです。日本では国際列車に乗ることはできませんが、イギリスは島国にも関わらず国際列車に乗ることができてうらやましい限りです。
ロンドン側から見ると、大陸に渡るところまでは同じ路線を走ります。その後、パリ方面とブリュッセル方面に分かれてそれぞれの目的地に向かいます。
我が家は上記とは逆のルートでブリュッセルからロンドンに向かいました。乗車時間は大体2時間くらいでした。ルートはこんな感じです。フランスを通って行きます。
チケットの手配
チケットは日本でネットで手配可能です。早割があるので、日程が決まったらなるべく早めに手配するとよいでしょう。
4歳未満は座席が必要なければ無料で乗れます。
手配の方法は色々ありますが、以下からも予約できます。
Omio：ヨーロッパ、北米の鉄道・バス・航空券の予約
発車する駅は？
ブリュッセルでユーロスターが発着する駅はブリュッセル南駅です。各地への長距離列車の発着駅で大きな駅です。私が旅行した際は、プレメトロと呼ばれる地下を走る路面電車に乗ってこの駅にやってきました。これは私が宿泊したホテルがプレメトロの駅に近かったためです。他にも、国鉄でブリュッセル北駅やブリュッセル中央駅から行くことももちろん可能です。
プレメトロの利用については以下の記事にまとめてあります。
ブリュッセル南駅は大変大きな駅ですので、カフェや売店などの施設も充実しています。スーパーもありましたので、ここでユーロスターに乗りながら食べる昼食を購入しました。少しではありますが、お寿司のようなものも売っていました。小さな子どもが食べられそうなものはパンと果物くらいでしょうか。
ブリュッセルやロンドンの食料事情はこちらの記事にまとめています。
大きな駅ではありますが、案内表示はしっかりしていますので、迷うことはないでしょう。
プレメトロからユーロスターの乗り場は駅を横断するような位置関係でしたが、迷わずたどり着くことができました。
1番線、2番線を目指しましょう。
乗車方法
ユーロスター専用の乗り場が設けられています。この乗り場のイメージですが、駅というよりは空港の設備に近いです。
専用のエントランスをくぐると、まずは保安検査です。空港のイメージと同じですが、スーツケースは預けないで新幹線のように列車内に持ち込む必要があります。このため、荷物が多く大変でした。子連れは優先して空いているレーンへ案内されていたようです。うちの子はそこら中歩き回るので、荷物を検査台に乗せている間に違う場所へ行こうとして、止めるのが大変でした。
保安検査が終わるとEUの出国審査です。これも空港と同じですね。
この次が空港と違うところなのですが、なんとイギリスの入国審査が次にあります。乗車前に入国審査とは面白いですが、ロンドン到着後そのまま駅の外に出られるので、便利ですよね。
ここを通り過ぎると、免税店ゾーンがありました。空港のように広くはなく、こじんまりしたものですが、電車に乗るのに免税店とはなかなか新鮮でした。
乗車するまでの待ち時間が結構長かったです。しかも空港と違ってスーツケースを持っている状態ですので、そんなに動き回ることもできません（そもそも、免税店とカフェと待合室くらいしかありませんが）。子どもの遊び場もありませんし、時間になるまでホームに出ることもできませんので、子どもとしてはつまらないと思います。遊び道具を持ち込むようにしましょう。
時間がくるとホームが解放され乗車することができます。16両の列車でしたが、端の車両だったので、結構距離がありました。ホームに入れるようになったら速やかに移動し、乗り遅れないようにしましょう。
ユーロスターへの乗車ですが、このような乗車方法ですので、駆け込み乗車はもちろんできません。チケットには発車45分前までに来るように指示がありました。時間に余裕を持って行動しましょう。
ちなみに早く行き過ぎると、保安検査の受付がまだ始まっていない場合があります。
列車内の様子
列車に乗り込むと、スーツケース置き場があります。ヨーロッパ内の旅行者が多いのか、スーツケースを持っていたとしても小さいの荷物の方が多かった印象です。このため、スーツケース置き場には余裕があり、我が家の２つのスーツケースも楽々収納できました。もちろん、座席上部にも物入がありますので、手元で使うものは分けておきましょう。
座席ですが、ヨーロッパの電車は座席の方向転換しないものがほとんどです。今回乗った座席も進行方向後ろ向きの座席でした。座席幅は日本とそう変わらない印象です。飛行機よりは広いと思います。二人掛けのシートに大人二人と子ども一人座れるくらいでした。新幹線は1列5名ですが、ユーロスターは4名です。
子どもと列車に乗る際の注意点として、シートのすき間から前の座席や後ろの座席に手や物を入れるというのがあります。前後のケアをするのはなかなか大変なのですが、今回は運よく後ろのシートが空席だったので、前だけをケアすればよく、楽でした。また、周りの乗客も子供に話しかけてくれたりして楽しく過ごせました。
乗車時間も2時間ほどでしたので、食事をして、遊んでいたら着いたという感じでした。
その他は日本の新幹線と変わらない印象ですので、新幹線をイメージして乗車すれば問題ないと思います。子連れで新幹線に乗る際の注意点はこちらの記事にまとめています。
子連れで新幹線に乗る！東北・北海道新幹線で行く子連れ函館旅行！
到着する駅は？
ロンドンのターミナルはセントパンクラス駅です。こちらも大きな駅で、ユーロスターの乗客は下の階に降りて外に出るようになっています。駅付近には地下鉄が走っているので、到着後の移動には困りませんでした。
まとめ
海外旅行での陸路での長距離移動はハードルが高いと思っていましたが、事前準備をしっかりとしておけば大丈夫です。
準備自体は日本で新幹線に乗るときと同じですが、乗車前には飛行機と同様のセキュリティチェックや出入国審査がありますので、時間には十分に余裕を持っておきましょう。
飛行機での移動とは違った景色・楽しさがありますので、ぜひチャレンジしてみてください。
チケットの予約は以下からできます。
Omio：ヨーロッパ、北米の鉄道・バス・航空券の予約
子連れ海外旅行の注意点についてはこちらの記事にまとめています。
